カリスマ

山陰に旅行に行った記録をマイティさんが書いていた。マイティさんの視界とわたしの視界とではかなり異なるので、同じことを体験していたわけではないが、旅行を計画する時から旅行中まで、色々不思議なことがある旅だった。そのことについてはマイティさんの記事を参照していただくとして。

目的地までの往復、電車に乗る時間が長かったので、めずらしく小説を買っておいた。『帰ってきたヒトラー』。何年か前に出版されて、翻訳されたら読んでみたいなと思ってたら、いつの間にか映画化されていて、すでにビデオもレンタル開始直前だった。ビデオを見る前に原作を読んでおこうと思い、手にとったのだった。これがまたすごく面白かった。ユーモアにあふれていながら、その批評性は高い。電車の中で度々、吹き出してしまった。

旅行から帰ってきてすぐビデオレンタルも始まったので、観てみた。原作とかなり印象は違っていたが、それはそれで興味深かった。原作はあくまでフィクションなのだが、映画の方はセミドキュメンタリー形式で、ヒトラーの格好をした主役が、実際に街中に出て行って、一般の人にヒトラーとして話しかけるのだ。最初は全部サクラ、エキストラかと思ったが、どうやらほんとに一般人が混ざっているようだ。今日のドイツ人にとってヒトラーやナチスがどういう位置付けなのか、なんとなく伝わってくる映画だった。

旅行中、水木しげる記念館に行った時、劇画ヒットラー という漫画も買ってきた。ヒトラーづいている。これも興味深く読めたのだが、しばらくして、活字でコンパクトにヒトラーやナチスのことが知りたいと思ってヒトラーとナチ・ドイツという本も読んだのだが、これを読むと改めて水木しげるさんの「劇画ヒトラー」が、すごくよく調べた上でコンパクトに描きこまれた漫画なのだとわかった。ヒトラーのことをざっくり知りたいならこの漫画だけで十分だった。

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