伝わること

以前、ロックバンドをやってる若い牧師さんがなんかすごい、と紹介したことがあったが、上の添付動画のシスターのおばあちゃまからも、やはり何か伝わってくるのである。清く、凛としながらも、やわらかく、やさしい何か。動画では赦しについて語られている。蒼い本とは神学的に異なる、一般的なキリスト教を背景としながらも、この方が心を傾けてこられたことの本質は、明らかにわたしが今後も学んでいこうとしているものだと思える。この方、渡辺和子さんとおっしゃる方で、知ってる人は知ってる有名なシスターさん。1936年、かの二・二六事において、当時9歳だった渡辺さんは、父親が自分の目の前で、青年将校の撃った43発(!)の銃弾によって殺害されるのを見てしまう。この衝撃的な経験が後の信仰生活につながったことは想像に難くない。

渡辺さんは現在89歳、上の動画が撮影されたのはもう少し前だと思うが、そのお歳にも関わらず、伝わってくるものの心地よさ、清々しさ、しなやかな強さは単純にすごいなと思う。もはや神学やお説教がどうのこうのは脇において、ただその存在感や声だけで、何かが充分に伝わってしまう。

『 まったく自我のない一人のセラピストは、何も言わずとも、ただそこにいるだけで世界を癒すことができる。誰も、彼を見る必要はなく、彼に話しかける必要もなく、彼が存在することさえ知る必要もない。ただ彼の存在感だけで、癒すに充分である。(奇跡講座マニュアル編 Ⅲサイコセラピストの役割 P-2.III.3.7)』

全く自我のないセラピストはある種の抽象概念だと続きの文にはあるが、それでも、存在感だけで癒すことができるという話は、渡辺さんを見ていると可能なのかも知れないなと思えてくる。

⇒ 渡辺さん動画リスト

広告